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筆選びのコツ

良い書道筆とは
以下に挙げた四つの要素が備わった物と言われますが、それぞれのバランスや毛質の違いによって書き味が違ってきます。

(穂先の部分がとがっていること)
書いた時にさばけてしまわず、長い間まとまりのあるようになります。

(穂先全体がきめ細かく整っていること)
様々な獣毛が一本の筆となるためにバランスよく配偶されていることの両方を言います。

(穂全体がきちっとした円錐形になっていること)
墨を入れた時、穂全体がふっくらして不均等なふくらみやねじれが起きないようになります。

(穂先の腰の弾力がほどよく、筆運びがスムーズであること)
 
濃墨で重厚な作品ならば、羊毛で「斉」と「健」に重みを置いた筆が良いでしょう。
軽やかな行草作品ならば、やや「尖」と「健」に重みを、楷・隷などの作品には兼毫筆で「尖」と「円」が優れた物など、書く作品によって筆を選んでみてはいかがでしょうか。


 
山羊毛原料の区分山羊毛
細光鋒(さいこうほう)
毛先が遠く細いが、毛の根の方がしっかりしていて、全体的にほど良い弾力があります。原料が希少であるため、細光鋒を使用した純羊毛筆は最高級品といえます。

細嫩光鋒
(さいどんこうほう)
細光鋒と同じ部位ですが、若い山羊の細光鋒を細嫩光鋒と称しています。毛が細いので弾力がありません。

細直鋒
(さいちょくほう)
羊毛は基本的に雄の毛のみを筆の原料としますが、細光鋒にあたる雌の部位を細直鋒といいます。毛が短いので出鋒5cm程の筆が最大となります。

細長鋒
(さいちょうほう)
羊毛の中で一般的によく使われる原料ですが、毛の品質がまちまちなので、細長鋒の羊毛筆といってもさまざまなものがあります。

粗光鋒
(そこうほう)
毛先が近く、毛質が粗いので原料として上質とはいえませんが、毛の持つ弾力がありますので、これを主原料とした羊毛筆は扱いやすいものとなります。

透爪鋒
(とうづめほう)
毛が短いので小筆に使用されます。ほど良い弾力があり、仮名用筆に向いています。

羊尾
(ようび)・ひげ
弾力が強いので、筆の弾力を持たせるために腰毛として混ぜて使用します。

羊毛筆のオススメはこちら
兼毫筆のオススメはこちら
漢字用小筆のオススメはこちら
仮名用小筆のオススメはこちら

紙選びのコツ

紙選び国産
因州(鳥取)
きめの細かい紙が多く、少しにじみは少なめで筆運びがなめらか
楷書・行書>草書 的な感じです。
(韓国紙は因州紙系統の紙)

 
甲州(山梨)
柔らかな風合いの紙が多く、にじみが美しく墨色を表現しやすい
草書・淡墨書・行書>楷書・隷書 的な感じです。

中国
紅星牌を筆頭の宣紙(墨の濃さによって表現の幅が広い)
他、下請け工場が多く、多種多様な紙を漉いています。

台湾
中国宣紙・甲州画仙に寄せた紙で、胡粉を漉きこんだ紙が多くみられます。

近年、中国を含めてタイ・フィリピンでも下請け孫請けが増えています。

紙を選ぶ際には産地の特徴を踏まえ、紙の表面(筆の掛かり)・滲み方・厚さ(墨の吸い具合)を考えながら、後は色々なサイズが揃っている紙かも考慮して選びましょう。

墨選びのコツ

墨選び墨には様々な種類があります。
用途によって使い分けて作品効果を狙うなど色々な考え方があり、固形墨・墨液の中でも色々違いがあります。

固形墨
書き出すまでに墨を磨る時間が必要で、好みの墨色を出す為には経験が必要ですが、
墨色に立体的な奥行きや、潤渇カスレの美しさを出しやすい特徴があります。
表具の際に流れたり、筆・硯を傷めたりしてしまう危険性が低いのも利点です。

油煙墨
植物油・石油製品の鉱物油などを燃やした煤と膠を混ぜて作り、
黒みが強く艶があります。
墨を薄めたときには茶みを帯びた色合いになります。

粒子が細かく揃っていて艶があり油煙墨の方が硯あたりも滑らかです。
漢字用,仮名細字用に使う墨は黒味と伸びを大切にするので、作品を作る時は、黒味が強く出る油煙墨がおすすめです。

松煙墨
松脂を燃やした煤と膠を混ぜて作り、艶があまりなく、
薄めたときは青みを帯びた色になります。

油煙墨に比べて粒子が大きく不揃いの物が多く、そのため濃淡潤渇による墨色の変化をつけやすいという利点があります。奥行き立体感を狙うには、松煙墨がおすすめです。

墨液
墨を磨る時間を節約でき、一度に好みの濃度の墨液が得られますが、墨色が平面的で奥行きが出にくく、カスレに美しさを出しにくい特徴があります。
固形墨よりも筆に負担がかかりやすいです。

膠系墨液
固形墨に近い墨本来の自然な墨色を得ることが出来、墨の伸びが良い。

樹脂系墨液
力強さを表現しやすく表具性に優れ、ニジミの発生する可能性が低い。

表現方法が限りなく広がっている現在、作品制作にあたって固型墨と墨液のどちらが良いのかということは、目的、自身の求める表現方法を考慮しながら都度お選びください。

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文房具店 水野公文堂

福井県 福井市で、文房具店をやってる水野公文堂です。 普通の文具も取り扱いしておりますが、超アナログ・文房四宝と呼ばれる(筆 墨 紙 硯)等の書道用品専門店でもあります。 文具に興味のある方は、水野公文堂へ。 お待ちしていますよ!!!